不妊治療の費用やモデルケースを解説(2023年版)

公開日:2023.06.06更新日:2023.07.14

お話を伺った先生

佐久本 哲郎 先生

2021年の出生動向基本調査(*1)によると、不妊の検査や治療を受ける夫婦は約4.4組に1組という数字になっています。

今回は、不妊治療にかかるおおまかな費用について解説していきます。

|不妊治療における健康保険適用範囲の拡大

日本産科婦人科学会では、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず一定期間妊娠しないことを不妊と定義しており、期間は1年間を目安にすることが一般的です。(*2)


そして、この不妊状態にある夫婦が、「妊娠を希望し、医学的治療を必要とする」ことを不妊治療といいます。
これまで健康保険の適用対象となる不妊治療は、「不妊原因特定のための検査とその治療」に限られており、経済的な理由から先のステップを諦めてしまった方々もたくさんいました。
この状況を改善し、子どもを持ちたいカップルが不妊治療に取り組みやすい社会をつくる少子化対策の一環として、2022年4月より、従来の不妊治療のほか原因不明の不妊に対する人工授精、体外受精、顕微授精も保険の対象に追加され、その適用範囲が拡大することとなりました。(*3)
また、この改正により、保険適用される診療に対し1ヵ月にかかった医療費の自己負担分が限度額を超えた場合に、その超えた分が払い戻される「高額療養費制度」を利用することも可能となっています。該当した場合、ご自身で申請する必要がありますので覚えておきましょう。マイナ保険証でも可能です。

このほか、自治体単位でも不妊治療に対して助成金による独自の補助をおこなっていることがあります。お住まいの地域の取り組みについても事前に確認することをお勧めいたします。

東京都特定不妊治療費助成の概要 東京都福祉保健局

|不妊検査の初期費用

ここからは実際の不妊治療のおおまかな流れに沿って、各治療にかかる一般的な費用をお伝えしていきます。
まず、不妊治療の始まりは「問診」と「検査」です。

不妊の原因をある程度絞り、以降の治療方針を決めるためのファーストステップとなります。不妊の原因は女性側のみならず、男性側、もしくは双方に問題があることも多いため、男女ともに検査をおこなうことが望ましいと言えます。

いつでもできる検査だけでなく、排卵周期に合わせて発生する検査もあるため、何度か病院に通わなければいけません。また、保険適用外の検査が発生した場合には自己負担が増えますので事前に確認しましょう。

おもな不妊検査と検査ごとの費用(保険適用時の一般的な参考費用となります。検査内容は医院ごとの治療方針により異なります。)

初診料1,000円~
性感染症検査(クラミジア)1,030円~
感染症検査(B型・C型肝炎、梅毒など)1,280円~
AMH検査(卵巣に残っている卵子の数を調べる)2,340円~
子宮卵管造影検査(子宮の形や卵管の通り具合、周囲の癒着やつまりの有無が分かる)9,370円~
超音波検査(子宮筋腫、ポリープ、多嚢胞性卵巣の有無を確認。卵胞径を計測できるため、排卵日の予測が可能となる)1,590円~
血液検査(ホルモン検査により、排卵障害の原因や高プロラクチン血症の有無を調べる)1,770円~
CA125検査(卵巣がん、子宮がんなどを検査する腫瘍マーカー)960円~
精液検査(男性)保険適用外、5,000円前後
初診時の費用概算約30,000円~

費用参考:
「不妊治療に関する支援について」厚生労働省 令和5年1月1日時点

不妊治療の費用について~不妊症治療ガイド (huninsho.jp)

初診時にかかる費用 │ 加藤レディスクリニック:不妊治療/体外受精 (towako-kato.com)

上記の表にあるように、不妊治療の初回費用は初診料と各種検査等を含めると、男女合わせておおよそ3万円はかかると想定されます。通われるクリニック、そしてカップルの状況や不妊の期間や状態によって実施する検査内容は異なる場合がありますので、事前に初診の際にはどのくらいの費用がかかるのかを確認しておくと安心です。

|一般不妊治療の費用

不妊検査が終わった後、多くの場合一般不妊治療のステップへ進みます。その治療法には、タイミング療法、排卵誘発法、人工授精などが挙げられます。

それらの治療内容をひとつずつご紹介します。

■タイミング療法 

費用目安

2,000〜3,000円/1回(1周期) 

治療内容

さまざまな検査結果から排卵周期に合わせて最も妊娠しやすい日を指導し、その日に性交をおこなうことで妊娠確率をあげる療法です。

卵子の寿命は24時間ほどとされており、正確なタイミングを知ることは妊娠を期待する上で非常に重要です。

タイミング療法の検査や診療は保険適用できるものが多く、1回数千円程度のことがほとんどです。ただし、超音波検査は保険適用に月1回までの制限があったり、排卵に問題が見られ、検査が増えてしまうと治療費は膨らみます。

一般的にはこのタイミング療法を3〜6回ほど続け、結果が出ない場合次のステップへ進みます。

■排卵誘発法

費用目安

500〜30,000円/1回(1周期) 

治療内容

排卵がスムーズにおこらない、あるいは全く排卵せず妊娠しない場合に、排卵誘発剤を用いて卵胞(卵子のもとになる細胞)を育成し排卵を促す治療法です。タイミング療法と並行しておこなわれることもあります。

排卵の誘発には内服薬と注射薬があり、内服薬はそのほとんどが保険適用できますので比較的安価ですが、注射薬の場合、保険適用外のケースでは1回につき5,000円以上、薬剤やクリニックによっては数万円になることもあります。

■人工授精

費用目安

5,460円/1回(1周期) 

治療内容

排卵の時期に合わせて、洗浄と濃縮を行った精子を子宮内に直接注入することで、受精の確率を高める治療法です。

2022年の4月より保険適用が認められ、その費用は1回につき5,460円(1,820点の3割)です。回数に制限はありません。

保険が適用される条件は以下になります。下記に当てはまり、そのうえで人工授精を実施すれば適用となります。

  • 精子・精液の量的・質的異常
  • 射精障害・性交障害
  • 精子-頚管粘液不適合
  • 機能性不妊(≒原因不明の不妊)

(*4)

|一般不妊治療の主な費用まとめ(保険適用時の一般的な参考費用となります。)

・各治療の1周期ごと費用

治療名単価
タイミング療法2,000~3,000円
排卵誘発法内服薬の場合 500~1,000円
注射剤の場合 1,000~2、3万円
人工授精5,460円

・タイミング療法を2回、人工授精を3回施行した場合

治療名回数単価小計概算
タイミング療法22,000~3,000円4,000〜6,000円
排卵誘発法2内服 500~1,000円1,000〜2,000円
2注射 1,000~2、3万円2,000〜60,000円
人工授精35,460円16,800円
合計(誘発剤=内服)
合計(誘発剤=注射)
25,000〜27,000円
27,000〜85,000円

|高度生殖医療の保険適用費用

一般不妊治療で妊娠に至らない場合、次のステップとなるのが高度生殖医療です。これは、体外受精や胚移植、顕微授精など、配偶子(精子や卵子)、受精卵、胚を体外で取り扱う治療のことを指します。

■体外受精

体内から取り出した卵子に精子を振りかけて体外で受精させ、その受精卵を妊娠しやすい時期に子宮に戻す治療法です。

2022年の4月より保険適用が認められました。

体外受精にかかる保険適用費用の内訳を記載します。

■生殖補助医療管理料
900円(体外受精周期(1か月)ごと)
■採卵術
項目採卵費ー①(卵子0個の場合を含む)採卵数による加算ー②合計①+②
採卵費用9,600円1個7,200円16,800円
2~5個10,800円20,400円
6~9個16,500円26,100円
10個以上21,600円31,200円
■体外受精管理料
項目費用
媒精(ふりかけ法)12,600円
■受精卵・胚培養管理料
項目胚培養費用ー①胚盤胞まで培養ー②合計①+②
受精卵培養1個13,500円4,500円18,000円
2~5個18,000円6,000円24,000円
6~9個25,200円7,500円32,700円
10個以上31,500円9,000円40,500円
■凍結胚保存管理料
項目凍結胚個数費用
凍結胚保存(1年)1個15,000円
2~5個21,000円
6~9個30,600円
10個以上39,000円
凍結胚保存維持管理料
(通算3年間)
10,500円
■胚移植術*
項目費用
新鮮胚移植22,500円
凍結胚移植36,000円
■その他外来費用
3~5万程度(誘発方法や来院回数によって前後)

*新鮮胚移植は、採卵の周期に胚移植をおこないます。(採卵から受精、培養、胚移植まで3~5日間程)

*凍結胚移植では、採卵、受精、培養ののち、その胚をいったん凍結させます。子宮の状態を整え最も妊娠しやすいタイミングを測って、次の周期以降に融解した胚を移植します。

※参考サイト

費用について(保険) | 生殖医療専門 虹クリニック – 医療法人財団 荻窪病院 (ogikubo-ivf.jp)

■顕微授精

精子を直接卵子内に送り込んで受精を促し、受精卵が誕生したら子宮に戻す、という顕微授精という方法があります。妊娠への多くの関門をスキップできる有効な治療法です。具体的には顕微鏡で拡大しながら、細いガラス管の先端に優良な精子をセットし、卵子内まで直接注入して受精を促します。

こちらも2022年の4月より保険適用が認められました。

上述表の体外受精における「受精費用」の部分が異なります。

顕微授精は、より高度な技術を要し、卵子の個数によって加算費用が発生します。

受精費用以外の工程については、体外受精と同内容です。

顕微授精個数ごとに加算1個14,400円
2~5個20,400円
6~9個30,000円
10個以上38,400円

|体外受精のモデルケース別費用

体外受精の保険適用には回数制限があり、初めての治療開始時点の女性の年齢が40歳未満の場合は1子ごとに通算6回まで、40歳以上43歳未満の場合は1子ごとに通算3回までとなっています。

卵子の数が多く、またその質が高いほど受精卵が育つ確率も高くなりますが、一度に採卵できる数は年齢や個人の身体状況によって大きく異なります。

ここでは体外受精におけるいくつかのモデルケースとその費用を紹介します。

<モデルケース1>採卵5個+新鮮胚移植1個

5個採卵し、1つ受精、初期胚まで発育後に新鮮胚移植した場合

生殖補助医療管理料900円
採卵術9,600円
採卵数5個10,800円
体外受精12,600円
受精・胚培養管理1個13,500円
新鮮胚移植22,500円
合計69,900円

<モデルケース2>採卵10個+凍結6個+融解胚移植1個

10個採卵し、8個を胚盤胞作成を目的として培養、6個が胚盤胞まで発育し凍結・融解胚移植1個をおこなった場合

生殖補助医療管理料900円
採卵術9,600円
採卵数10個21,600円
体外受精12,600円
受精・胚培養管理8個25,200円
胚盤胞管理6個7,500円
胚凍結保存管理料6個30,600円
生殖補助医療管理料900円
凍結・融解胚移植36,000円
合計144,900円

<モデルケース3>採卵10個+顕微授精5個+凍結3個+融解胚移植1個

10個採卵し、5個を顕微授精、3個が胚盤胞まで発育し凍結、融解胚移植1個をおこなった場合

生殖補助医療管理料900円
採卵術9,600円
採卵数10個21,600円
顕微授精5個20,400円
受精・胚培養管理3個18,000円
胚盤胞管理3個6,000円
胚凍結保存管理料3個21,000円
生殖補助医療管理料900円
凍結・融解胚移植36,000円
合計134,400円

このように、採卵個数や受精個数によって大きく金額が変わるためケースバイケースですが、保険適用後の体外受精費用は、表に含まれない検査費用と合算すると1回当たりだいたい15~20万円前後となります。*高額療養費制度を利用すれば還付の可能性もあります。

|不妊治療における自由診療

|生殖医療を補助するあたらしい治療

ここまで様々な不妊治療法と、高度生殖補助医療(ART)の費用についてご説明してきました。いま、これらの治療効果を”アシスト”する治療が広がりつつありますので、本稿でも触れさせていただきます。

妊娠や体外受精の成功率において、子宮内膜の厚さは重要です。ある論文では生殖医療による妊娠確率が、子宮内膜の厚さが7mm以下の方は23.3%、7mm以上ある方では48.3%と、大きな開きがあると語られています。(*5)

万人にこの方程式が当てはまるものではありませんが、子宮内膜が厚いほうが妊娠確率が高いといえ、現在では高度生殖補助医療(ART)を行うに当たってもこの子宮内膜の厚さが7mmを超えたタイミングで胚移植を行うようにするクリニックも増えつつあります。

そこで、この「子宮内膜を厚くする」治療として注目されているのが表題の治療となります。(子宮内膜の厚さだけでなく、卵巣機能の改善にも活用されることがあります。)

|あたらしい治療(1)  PRP療法

費用相場

子宮腔内

1周期:150,000~300,000円

卵巣内注入

1周期:200,000〜300,000円

※自由診療に付き、各クリニックによって金額は異なりますため、費用の”相場”となります。なお自由診療であることから2023年2月現在の保険適用はありません。

治療詳細

PRPとは多血小板血漿の英語略であり(Platelet Rich Plasma)、血液を遠心分離して得られる血小板濃度の高い液体、そしてそれを活用する治療法をPRP療法と呼びます。

血小板は学校で習うように、カサブタなどを塞いだり、傷を修復する助けをする「成長因子」という成分を内包しています。不妊治療領域では一般的な採血からこのPRPを作成、専用のチューブで子宮腔内に注入することで子宮内膜が厚くなることが期待できます。

妊娠20週以内に2回以上連続で流産歴があり、次は顕微授精に進むというタイミングの患者40名を2つのグループに分けてPRPの効果を測定した研究があります(*6)。凍結胚の移植を行いましたが、結果は以下の様になっています。

  • 何もしなかったグループ:妊娠=20%、出生=0%
  • PRP療法を実施したグループ:妊娠=35%、出生=15%

また、子宮腔に注入する以外にも、卵子が規則正しく作られにくい卵巣障害の患者さんに対し、卵巣へ注入することで卵母細胞(卵子のもととなる細胞)を刺激して排卵を促し、妊娠確率向上が期待される、という活用方法もあります。(*7)

※確実に妊娠できることを謳うものではありません。また、薬剤ではなく血液から作られる性質上、効果には個人差があると考えられています。

|あたらしい治療(2)  PFC-FD™療法(PRP療法の応用技術)

費用相場

子宮腔内

1周期:150,000〜300,000円

※なお、取材先の空の森クリニック様では13万円で行っています。

卵巣内注入

1周期:200,000〜400,000円

※自由診療に付き、各クリニックによって金額は異なりますため、費用の”相場”となります。なお自由診療であることから2023年2月現在の保険適用はありません。

治療詳細

上記のPRPを精製した後、血小板に包まれている成長因子を取り出して濃縮し、フリーズドライ加工したものがPFC-FD™療法です。

病院での採血後、血液をセルソース株式会社の細胞加工センターへ送付いただき、加工後、フリーズドライ加工で粉末となったPFC-FD™を病院へお返しいたします。長期保管が可能であり、治療時には生理食塩水等で液状に戻して使用します。

成分はPRPとほとんど同じですが、血小板の中にいる成長因子を直接届けられることや、6ヶ月の長期保管が可能であることからいつでも採血して前もって作製しておき、タイミングを見計らって注入するなど、計画的な治療に向いています。PRP同様、子宮内膜をより厚くすることが期待できます。

※確実に妊娠できることを謳うものではありません。また、薬剤ではなく血液から作られる性質上、効果には個人差があると考えられています。

治療用途

子宮腔内注入

体外受精、顕微授精の補助として用いられることが主です。

上記の治療において受精卵を得ることができたのち、その後は受精卵(胚)を子宮内へと移植し、着床、そして安定することで妊娠へと至ります。しかし、お伝えしたとおり、その着床や妊娠の確率は子宮内膜の厚さによって変動する可能性があり、とくに子宮内膜が7mm以上の厚さに達していることがひとつの分岐点になりそうであると、論文や研究からわかりつつあります。

よって、それらの治療の最終段階である胚移植を行うまえに、子宮内膜を厚くする目的で子宮腔内に注入する、という活用が進んでいます。PFC-FD™と基本的に同成分と考えられるPRPの研究では、40名を対象に平均で1mm弱(0.995mm)ほど子宮内膜が厚くなった、と報告されているものもあります。(*8)

卵巣内注入

卵巣機能が低下している女性に対し、卵巣にPFC-FD™を注入することでその機能の改善が期待できます。

卵巣に注入することで、卵子のもととなる細胞である「卵母細胞」の働きを高めることができるとされ、卵巣機能が低下している女性の卵巣にPRPを注入し、12名で経過を観察、卵母細胞の数が平均で3.5倍に増加したことが確認された研究があります(*9)。

どちらも、確実に妊娠できるといった内容を謳うものではありません。当然、効果には個人差がありますし、参照している研究や論文についても対象となる患者さんの母数が少なく、これからに期待される治療です。

PFC-FD™療法が可能な医療機関については、下記ボタンより全国の導入医療機関を調べることが可能です。

<<CTAボタン挿入予定>>

|治療以外の費用

ここまでは治療そのものにかかるおおまかな費用をお伝えしてきました。


治療そのもの以外にも費用がかかることも忘れてはいけません。


例えば、食べ物に気を使う、足りない栄養素はサプリメントを摂取して補う、漢方を処方してもらう、血流をよくするため骨盤矯正やヨガに通う、など妊娠しやすい体づくりをするためにご自身で何かをする場合、その分出費が発生します。

このほか、意外とかかるのがクリニックまでの交通費です。治療方針や医師との相性も重要な不妊治療では、県外のクリニックへ通う患者さんも少なくありません。

治療時間や内容によって数時間安静が必要な場合には宿泊費がかかることも考えられます。


収入の面においても不安要素があります。
これは、不妊治療において卵子の形成タイミングがとても重要であり、排卵周期に合わせて突発的な通院が発生する可能性があるからです。
この周期は、ある程度の予測ができても完璧にコントロールすることは難しく、結果的に仕事を休むことが発生するかもしれません。
何度も続くと、有休の不足、部署異動、パートへの転職など収入減となる選択を迫られることがあります。不妊治療は非常にセンシティブな問題ですから、会社の人へ打ち明けづらいと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、周囲の支援がないと円滑な治療を受けづらいという側面もあるのです。


厚生労働省は不妊治療と仕事の両立のために企業へ不妊治療のための休職制度や、フレックス制度、時差出勤、テレワーク推進などを組み込んだ職場環境の整備を求め、要件を満たす企業に助成金交付を打ち出していますが、まだまだ浸透していないのが現状です。(*4)

(*4)不妊治療と仕事との両立のために|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

|まとめ

いかがでしたか?不妊治療は2022年4月より保険適用の範囲が拡大し、以前に比べると若干負担は軽減されていますが、まだまだ高額な治療であることに変わりありません。

また、自由診療の部分も多く、その治療費は選ぶクリニックによって様々です。

自分たちが不妊治療を進めるうえでどのような選択肢があるのか?またその費用はどのくらいかかるのか?医師としっかり話し合い、夫婦で納得して決めることが重要です。

これから不妊治療開始を検討している方にとって少しでも参考になれば幸いです。

他のおすすめの記事


*1…国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
*2…日本産科婦人科学会
*3…体外受精は不妊症治療開始時の女性の年齢が43歳未満であることが要件となります。初めての治療開始時点の女性の年齢が40歳未満の場合は1子ごとに通算6回まで、40歳以上43歳未満の場合は1子ごとに通算3回までの制限があります。なお男性側の年齢制限はありません。厚生労働省|不妊治療の保険適用 (mhlw.go.jp)
*4…厚生労働省|不妊治療に関する支援について 令和4年8月1日時点版(全体版)
*5…Maki Kusumi, Tatsuji Ihana, Takako Kurosawa, Yasuo Ohashi, Osamu Tsutsumi「Intrauterine administration of platelet-rich plasma improves embryo implantation by increasing the endometrial thickness in women with repeated implantation failure: A single-arm self-controlled trial」
*6…Leila Nazari, Saghar Salehpour, Sedighe Hosseini, Teibeh Hashemi, Nasrin Borumandnia, Elham Azizi. 「Effect of autologous platelet-rich plasma for treatment of recurrent pregnancy loss: a randomized controlled trial」
*7…Marzie Farimani, Safoura Heshmati, Jalal Poorolajal & Maryam Bahmanzadeh 「A report on three live births in women with poor ovarian response following intra-ovarian injection of platelet-rich plasma (PRP)」
*8…Maki Kusumi, Osamu Tsutsumi, Tatsuji Ihana, Takako Kurosawa, Yasuo Ohashi「Intrauterine administration of platelet-rich plasma improves embryo implantation by increasing the endometrial thickness in women with repeated implantation failure: A single-arm self- controlled trial」